年末から、歯痛に苦しみ、やっと抜歯が出来た矢先に、突然ギックリ腰になってしまった。
10年ぶり、生涯3回目のギックリ腰だ。
約10年前のこと。。。
「先生! それだけは勘弁してくれ!」
「今まで、女房以外にケツの穴を見せたことがない!」
若くて可愛い看護婦がビニールの手袋をしながら笑っている。
診察室で、私に痛み止めの座薬を入れるという。
「せめて、看護婦さんじゃなく、先生がやってくれ!」
「わかった。わかった。」
「じゃ、お尻を出して、身体を横向きにして。」
「はい。もう終わったよ。」
痛みを堪えながら、振り返ると…看護婦が、肩震わせて笑いながら、手袋を脱いでいる。
「せんせ〜い!」
私は思わず、悲鳴をあげた。
「こんな、可愛い看護婦に座薬を入れて貰うなんて、俺もあやかりたいもんだ。」
初老の医師はニタニタ笑いながら、そうつぶやいた。
待合室に戻ると、皆大笑いである。
その夜 六本木で、私は痛み止めの錠剤をポリポリかじりながら、大酒を飲んだ。
ギックリ腰になるとその日のことを思い出す。
みなさ〜ん、ギックリ腰には気を付けましょう!!!