長女が3歳くらいだった頃…私がわかく貧しかった頃。
アパートから離れた郊外のショッピングモールに白いブランコが売られていた。
持ち帰りのみ、3000円。
会社の帰りそこに寄り、車がなかった私は鉄パイプで作られたそのブランコを担いで歩いた。
県道の測道を通り、田んぼの畦道を抜け、3キロ程の道を歩き通した。
小雪が降っていた。
手はかじかみ、道はぬかるんでいた。
ブランコの重さで肩がきしんだ。
おとうさ〜ん…遠くで娘の声が聞こえた。
静かな聖夜…。
Merry X'mas! 皆に幸あれ!